11日目:感情デザイン

ワークショップ

まず、「感情」って何でしょう?

「感情」とは、嬉しい、楽しい、悲しい、怒った、怖いといった、心の中で感じる気持ちのことです。例えば、

  • お友達と遊んでいて、とても楽しい気持ちになるのは「嬉しい」という感情です。
  • テストで良い点を取って、やった!と思うのは「楽しい」という感情です。
  • 大切なものをなくしてしまって、悲しい気持ちになるのは、そのまま「悲しい」という感情です。
  • お友達とケンカして、むっとしてしまうのは「怒った」という感情です。
  • 暗い場所で一人でいると、ドキドキするのは「怖い」という感情です。

このように、色々な出来事を通して、私たちは色々な感情を感じます。

では、「デザイン」って何でしょう?

「デザイン」とは、何かを作る時に、見た目や使いやすさを考えて、工夫することです。例えば、

  • 新しい服のデザインは、どんな色や形にするか、着やすいかなどを考えて作られています。
  • 新しいゲームのデザインは、どんなキャラクターにするか、どんなルールにするかなどを考えて作られています。
  • 学校の教室のレイアウト(配置)も、みんなが勉強しやすいようにデザインされています。

つまり、デザインは、何かをより良くするために、色々なことを考えて工夫することなのです。

それでは、「感情デザイン」とは何でしょう?

「感情デザイン」とは、人の「感情」を考えて、何かを「デザイン」することです。つまり、物や場所、サービスなどを作る時に、「これを使う人はどんな気持ちになるかな?」と考えて、気持ちよく使ってもらえるように工夫することです。

例えば、

  • 遊園地のアトラクション(乗り物)は、乗る人がワクワクしたり、スリルを感じたりするように、スピードや動きがデザインされています。これは、人の「楽しい」や「怖いけど面白い」という感情を考えてデザインされているのです。
  • 病院は、患者さんが安心して過ごせるように、静かで落ち着いた色を使ったり、リラックスできる音楽を流したりしています。これは、人の「安心したい」という感情を考えてデザインされているのです。
  • スマートフォンのアプリは、誰でも簡単に使えるように、ボタンの配置や文字の大きさが工夫されています。これは、人が「使いやすい」と感じるように、つまり「ストレスを感じない」という感情を考えてデザインされているのです。

このように、「感情デザイン」は、人の気持ちを大切にして、より良いものを作るための大切な考え方なのです。

まとめ

「感情デザイン」とは、人の気持ち(感情)を考えて、物や場所、サービスなどをより良くデザインすることです。使う人がどんな気持ちになるかを想像して、嬉しい気持ちになったり、安心して使えたりするように工夫することです。

松岡 号介

人はなぜその行動を選ぶのか?――そんな問いへの好奇心から、使いやすさだけでなく「選ばれる体験」をデザインしています。HCD-Net認定人間中心設計専門家/行動経済学1級。感性と論理のあいだを行き来しながら、UIの美しさとUXの納得感を両立させる設計を心がけています。2025年4月からは慶應義塾大学通信課程で哲学・心理・社会を学び直し中。デザインと人間理解を深め、より本質的な価値提供を目指しています。

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