製品・システム・サービスの企画や開発の初期段階、または途中段階でユーザーに評価対象を提示することにより、評価対象がユーザーに適しているかどうかを判断するためのテストを適切に実施でき、プロジェクトの目的に合わせ結果を適切に分析できる能力のこと
*「ユーザーを調査すること」ではなく、「ユーザーによって対象を評価すること」に関わるコンピタンスである
*提示する評価対象は、企画や開発の初期段階においては現状の製品や先行する競合製品などが対象となることが多い。これらを先行事例として評価することで問題点を洗い出すことなどを目的として実施される。 開発の途中で実施する場合は、プロトタイプなどその時点での成果物を評価対象とし、ある仮説を検証することなどを目的として実施される
*プロジェクト全体における評価の目的によって、適切な評価対象を選択することが求められる
*適用する評価指標や評価基準、実施方法、対象者(ユーザー)、評価メンバーの選定については、各開発フェーズ、ユーザーの利用時(運用)において評価の目的や位置づけに応じて適切に判断・選択することが期待される
*実施にあたっては、対象者にかかる身体的・心理的負荷や心理的バイアスを理解して、評価課題や評価環境を適切に設定し、対象者に適切な教示を行うことが期待される
*評価結果は、認知科学などの学術的な知見に基づいて客観的に分析し、次の活動に役立てることが期待される
アウトプットの例:コンセプト受容性評価、αテスト、シナリオの受容性評価、製品・システム・サービスのユーザビリティ評価
A12. ユーザーによる評価実施能力(基本コンピタンス)
みんなが使いやすいものを作るために、テストする能力のことだよ!
新しいおもちゃやゲームを作る時、みんなが「おもしろい!」「使いやすい!」と思えるように、実際に遊んでもらって意見を聞くことって大切だよね?
この能力は、まさにそれと同じように、新しい製品やサービスを作る時に、みんなが「これいいね!」「使いやすい!」と思えるか確かめるために、テストをする能力のことなんだ。
どんな時にテストするの?
新しいものを作る時って、最初から完璧なものはなかなかできないよね。
だから、
- まだアイデアを練っている段階
- ある程度形になってきた段階
など、色々なタイミングでテストをして、みんなが使いやすいものになるように改良していくんだ。
テストするものは?
テストするものは、どんな段階でテストをするかによって、色々変わるよ。
例えば、
- まだアイデアを練っている段階だったら、今ある似たような製品を使ってもらって、「どこが使いにくい?」「どんなところがもっと良くなる?」って意見を聞く
- ある程度形になってきた段階だったら、試作品を使ってもらって、「使い心地はどう?」「もっとこうしたら良くなるんじゃない?」って意見を聞く
といった感じだよ。
テストする時は、どんなことに気を付けるの?
テストをする時は、
- テストする人が疲れたり、怖がったりしないように、優しく丁寧に説明する
- みんなの意見をきちんと聞いて、次の開発に活かす
ことが大切なんだ。
この能力があると、どんなことができるの?
この能力があると、みんなが「使いやすい!」「楽しい!」と思える製品やサービスを作ることができるよ!
例えば、
- 新しいゲームのコンセプトをみんなに試してもらって、面白いかどうかを確かめる
- 試作品のおもちゃをみんなに遊んでもらって、使いやすいかどうかを確かめる
- 新しいアプリをみんなに使ってもらって、分かりやすいかどうかを確かめる
といったことができるようになるんだ。
まとめ
この能力は、みんなが使いやすいものを作るために、とても大切な能力なんだね!
図で見てみよう!
テストのタイミング | テストするもの | テストの目的 |
---|---|---|
アイデアを練っている段階 | 今ある似たような製品 | 問題点を見つける |
形になってきた段階 | 試作品 | 使い心地を確かめる |
ポイント!
- テストをする人は、色々な人の意見を聞くことが大切だよ!
- テストの結果を活かして、より良いものを作ろう!