14日目:UXデザインにおけるAI

ワークショップ

UXデザインって何?

まず、「UXデザイン」というのは、私たちが何かを使う時、例えばスマホのアプリやゲーム、ウェブサイトなどを使う時に、「使いやすいな」「楽しいな」「また使いたいな」と感じるように工夫することです。例えるなら、遊園地を作る人が、お客さんがどうしたら楽しく遊べるかを考えて、ジェットコースターの位置やお店の場所を決めるのに似ています。

AIって何?

次に「AI」というのは、「人工知能」のことで、コンピューターが人間のように考えたり、学んだりする技術のことです。例えば、AIはたくさんの絵を見て、「これは犬の絵だ」「これは猫の絵だ」と区別したり、たくさんの文章を読んで、「この文章は楽しい話だ」「この文章は悲しい話だ」と判断したりすることができます。

UXデザインでAIはどう使われるの?

では、UXデザインでAIはどのように使われるのでしょうか?

  • お客さんの気持ちを理解する: AIは、たくさんの人がウェブサイトやアプリをどう使っているかのデータを集めて分析することができます。「このボタンはよく押されているな」「このページはあまり見られていないな」といったことがわかるのです。これは、遊園地で言うと、「この乗り物は人気があるな」「このお店はあまり人が入っていないな」というのを調べるのに似ています。
  • より使いやすくする: AIが分析した結果を使って、ウェブサイトやアプリをもっと使いやすくすることができます。例えば、よく押されるボタンは大きくしたり、あまり見られていないページはわかりやすく改善したりします。これは、遊園地で言うと、人気の乗り物の待ち時間を短くしたり、お店の場所をもっとわかりやすく案内したりするのに似ています。
  • 一人一人に合わせたサービス: AIは、その人が過去にどんなものを見たか、どんなことをしたかなどを覚えて、その人に合わせた情報やサービスを提供することができます。例えば、音楽アプリでAIがその人の好きな音楽を覚えて、おすすめの曲を紹介したり、オンラインショッピングでAIがその人の興味のある商品をおすすめしたりします。これは、遊園地で言うと、その人が過去に乗った乗り物や食べたものを覚えて、おすすめの乗り物や食べ物を教えてくれるのに似ています。

まとめ

つまり、UXデザインでAIを使うことで、より多くの人が、より楽しく、より便利にウェブサイトやアプリなどを使えるようになるのです。AIは、まるで優秀なアシスタントのように、UXデザイナーの仕事を助けていると言えるでしょう。

松岡 号介

人はなぜその行動を選ぶのか?――そんな問いへの好奇心から、使いやすさだけでなく「選ばれる体験」をデザインしています。HCD-Net認定人間中心設計専門家/行動経済学1級。感性と論理のあいだを行き来しながら、UIの美しさとUXの納得感を両立させる設計を心がけています。2025年4月からは慶應義塾大学通信課程で哲学・心理・社会を学び直し中。デザインと人間理解を深め、より本質的な価値提供を目指しています。

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人はなぜその行動を選ぶのか?――そんな問いへの好奇心から、使いやすさだけでなく「選ばれる体験」をデザインしています。HCD-Net認定人間中心設計専門家/行動経済学1級。感性と論理のあいだを行き来しながら、UIの美しさとUXの納得感を両立させる設計を心がけています。2025年4月からは慶應義塾大学通信課程で哲学・心理・社会を学び直し中。デザインと人間理解を深め、より本質的な価値提供を目指しています。

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