インタラクションデザインとは、「人とモノ(機械やコンピュータなど)とのやりとりを、使いやすく、楽しくするためのデザイン」のことです。
例えば、
- スマートフォンの画面を指でタッチすると、アプリが開いたり、写真が拡大したりしますよね。
- ゲームのコントローラーのボタンを押すと、キャラクターがジャンプしたり、攻撃したりしますよね。
このように、「人が何か操作をしたときに、モノがどう反応するか」を考えるのが、インタラクションデザインなのです。
もう少し詳しく説明しますね。
インタラクションデザインでは、次の4つの要素が大切だと考えられています。
- 言葉(言語): モノが人に伝えるメッセージのことです。例えば、スマートフォンの画面に表示される文字やアイコンなどがこれにあたります。
- 見た目(視覚的表現): モノのデザインや色、形などのことです。例えば、スマートフォンの形や、アプリのアイコンの色などがこれにあたります。
- 動きや場所(物質または空間): モノの動きや、人がモノを操作する場所のことです。例えば、スマートフォンを指でタッチする場所や、ゲームコントローラーのボタンの位置などがこれにあたります。
- 時間: モノが反応するまでの時間や、操作にかかる時間のことです。例えば、スマートフォンの画面をタッチしてからアプリが開くまでの時間や、ゲームでボタンを押してからキャラクターが反応するまでの時間などがこれにあたります。
これらの要素をうまく組み合わせることで、人はモノをスムーズに、そして楽しく使うことができるのです。
インタラクションデザインが良いと、
- モノの使い方がすぐにわかる
- 操作に迷うことが少ない
- モノを使うのが楽しくなる
といった良いことがあります。
逆に、インタラクションデザインが良くないと、
- モノの使い方がわかりにくい
- 操作に迷ってしまう
- モノを使うのが嫌になってしまう
といった良くないことが起こってしまいます。
つまり、インタラクションデザインは、私たちがモノを使うときに、とても大切な役割を果たしているのです。
例をあげて説明します。
例1:自動販売機
自動販売機でお茶を買うことを考えてみましょう。
- お金を入れる場所
- 買いたいお茶のボタン
- お茶が出てくる場所
などがわかりやすく配置されていると、誰でも簡単にお茶を買うことができますよね。これもインタラクションデザインの一つです。もし、お金を入れる場所がわかりにくかったり、ボタンを押しても何も反応しなかったりしたら、困ってしまいますよね。
例2:ウェブサイト
ウェブサイトで買い物をすることを考えてみましょう。
- 商品の写真
- 商品の説明
- 買い物かごに入れるボタン
- 支払い方法を選ぶ画面
などがわかりやすく配置されていると、スムーズに買い物をすることができますよね。これもインタラクションデザインの一つです。もし、ボタンが小さくて押しにくかったり、どこをクリックすれば良いのかわからなかったりしたら、途中で諦めてしまうかもしれません。
このように、インタラクションデザインは、身の回りの様々なモノに使われています。意識してみると、面白い発見があるかもしれませんね。