カードソーティング

UXデザインの対象領域

カードソーティングは、情報構造やウェブサイトの設計をユーザーの視点から理解するための手法です。カードと呼ばれるアイテムを、ユーザーが自然だと思うグループに分類してもらうことで、ユーザーの思考パターンや情報に対する理解度を可視化することができます。

  1. 準備
    • カードの作成
      ウェブサイトやアプリケーションのコンテンツや機能を示すカードを作成します。各カードには1つの情報や機能名を記載し、簡潔さを保ちます。
    • 参加者の選定
      ターゲットユーザーや潜在的なユーザーから参加者を選びます。多様な視点を確保するために、年齢や経験レベルが異なる参加者を選ぶことが推奨されます。
  2. 実施
    • セッションの実施
      参加者にカードを配布し、自由にグループ分けしてもらいます。オープンカードソーティングでは、参加者が自分でグループ名を決めることができます。一方、クローズドカードソーティングでは、あらかじめ決められたカテゴリにカードを分類してもらいます。
    • デブリーフィング
      分類が終わった後、参加者にその理由や考え方を説明してもらいます。このステップは、ユーザーのメンタルモデルを理解するために重要です。
  3. 分析
    • 結果の分析
      参加者がどのようにカードを分類したかを分析し、共通のパターンや傾向を特定します。特に、どのカードが一緒に分類されることが多かったか、またはどのカードが分類されなかったかに注目します。
    • 情報設計への取り込み
      分析結果を基に情報構造やナビゲーションメニューを最適化します。ユーザーが直感的に理解できるラベルや用語の選定も行います。

このプロセスを通じて、ユーザー中心の情報設計が実現され、ウェブサイトやアプリケーションの使いやすさが向上します。

松岡 号介

松岡 号介

広告代理店、Web制作会社、マーケティング会社、システム会社などの業界でWebデザイン、UI/UXデザインを経験し、2022年にフリーランスへ転身しました。中でもUXデザインの分野に強く惹かれ、体系的な学習を開始しました。具体的には認知工学(認知心理学)、行動経済学、HCD、デザイン思考、デザインシステムなど、UXデザインの実践に関する関連知識を深め、資格も取得しました。UXデザインに惹かれたポイントは、ユーザーの行動や心理を科学的に分析でき、再現性高く、より良いユーザー体験を提供できる点にあります。この強みを活かし、UXデザインの実践と普及に貢献したいと考えています。

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松岡 号介

松岡 号介

UXデザインに取り組みたいと考えているものの、マインドセットや理論が不足し、実践に移せていないデザイナーやデザイン組織の方々を対象に、伴走型のUXデザイン支援を行っています。認知工学(認知心理学)、行動経済学、HCD、デザイン思考、デザインシステムなど、UXデザインの実践に不可欠な知識を深く習得し、関連資格も取得しています。これら専門知識を活かし、UXデザインをより深く、そして楽しく学ぶことができるよう、初心者の方にもわかりやすく解説することを得意としています。

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