カードソーティング

UXデザインの対象領域

カードソーティングは、情報構造やウェブサイトの設計をユーザーの視点から理解するための手法です。カードと呼ばれるアイテムを、ユーザーが自然だと思うグループに分類してもらうことで、ユーザーの思考パターンや情報に対する理解度を可視化することができます。

  1. 準備
    • カードの作成
      ウェブサイトやアプリケーションのコンテンツや機能を示すカードを作成します。各カードには1つの情報や機能名を記載し、簡潔さを保ちます。
    • 参加者の選定
      ターゲットユーザーや潜在的なユーザーから参加者を選びます。多様な視点を確保するために、年齢や経験レベルが異なる参加者を選ぶことが推奨されます。
  2. 実施
    • セッションの実施
      参加者にカードを配布し、自由にグループ分けしてもらいます。オープンカードソーティングでは、参加者が自分でグループ名を決めることができます。一方、クローズドカードソーティングでは、あらかじめ決められたカテゴリにカードを分類してもらいます。
    • デブリーフィング
      分類が終わった後、参加者にその理由や考え方を説明してもらいます。このステップは、ユーザーのメンタルモデルを理解するために重要です。
  3. 分析
    • 結果の分析
      参加者がどのようにカードを分類したかを分析し、共通のパターンや傾向を特定します。特に、どのカードが一緒に分類されることが多かったか、またはどのカードが分類されなかったかに注目します。
    • 情報設計への取り込み
      分析結果を基に情報構造やナビゲーションメニューを最適化します。ユーザーが直感的に理解できるラベルや用語の選定も行います。

このプロセスを通じて、ユーザー中心の情報設計が実現され、ウェブサイトやアプリケーションの使いやすさが向上します。

松岡 号介

人はなぜその行動を選ぶのか?――そんな問いへの好奇心から、使いやすさだけでなく「選ばれる体験」をデザインしています。HCD-Net認定人間中心設計専門家/行動経済学1級。感性と論理のあいだを行き来しながら、UIの美しさとUXの納得感を両立させる設計を心がけています。2025年4月からは慶應義塾大学通信課程で哲学・心理・社会を学び直し中。デザインと人間理解を深め、より本質的な価値提供を目指しています。

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松岡 号介

人はなぜその行動を選ぶのか?――そんな問いへの好奇心から、使いやすさだけでなく「選ばれる体験」をデザインしています。HCD-Net認定人間中心設計専門家/行動経済学1級。感性と論理のあいだを行き来しながら、UIの美しさとUXの納得感を両立させる設計を心がけています。2025年4月からは慶應義塾大学通信課程で哲学・心理・社会を学び直し中。デザインと人間理解を深め、より本質的な価値提供を目指しています。

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