ユーザーインタビューのポイント

UXデザインの対象領域

ユーザーインタビューを効果的に実施するためには、以下の点に気をつける必要があります。

インタビューの準備

  1. 目的の明確化
    • インタビューの背景や目的、確認・検証したい内容を事前に整理します。
  2. 質問項目の準備
    • ユーザーが答えやすいように質問の順番を工夫し、重要度に応じて整理します。
  3. 基本情報の収集
    • 対象者の基本情報を事前に集め、伝えておきます。

インタビューの実施

信頼関係の構築

  • 圧迫感を与えない
    ユーザーが心地よく話せる環境を作ります。
  • 適度な距離感
    過度に親密になりすぎず、中立的な立場を保ちます。
  • 「チャット」という表現
    「インタビュー」という言葉の代わりに「チャット」と呼ぶことで、参加者の不安を軽減します。

質問の仕方

  • オープンエンド型質問
    可能な限り自由回答式の質問を使用し、広範なトピックから始めて徐々に絞り込みます。
  • 誘導を避ける
    特定の回答を導くような質問は避けます。
  • 深掘りの重要性
    ユーザーの回答に対して適切に深掘りし、背景や状況を明らかにします。

インタビュアーの態度

  • 傾聴の姿勢
    ユーザーの話をしっかりと聞き、理解しようとする姿勢を示します。
  • 中立的な態度
    インタビュー全体を通して、中立的かつ友好的な態度を保ちます。
  • ゆっくりと話す
    落ち着いてゆっくり話し、参加者に考える時間を与えます。
  • 参加者の発言時間
    インタビュー時間の約8割を参加者に話してもらうことを目指します。

インタビュー後の処理

  • データの整理
    収集した情報を適切に整理し、分析します。
  • 結果の活用
    インタビューで得られた洞察を製品やサービスの改善に活かします。

これらの点に注意を払うことで、ユーザーインタビューの質を高め、より価値のある情報を収集することができます。インタビュアーのスキルによって得られる情報の質に差が出やすいため、継続的な練習と改善が重要です。

松岡 号介

松岡 号介

広告代理店、Web制作会社、マーケティング会社、システム会社などの業界でWebデザイン、UI/UXデザインを経験し、2022年にフリーランスへ転身しました。中でもUXデザインの分野に強く惹かれ、体系的な学習を開始しました。具体的には認知工学(認知心理学)、行動経済学、HCD、デザイン思考、デザインシステムなど、UXデザインの実践に関する関連知識を深め、資格も取得しました。UXデザインに惹かれたポイントは、ユーザーの行動や心理を科学的に分析でき、再現性高く、より良いユーザー体験を提供できる点にあります。この強みを活かし、UXデザインの実践と普及に貢献したいと考えています。

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松岡 号介

松岡 号介

UXデザインに取り組みたいと考えているものの、マインドセットや理論が不足し、実践に移せていないデザイナーやデザイン組織の方々を対象に、伴走型のUXデザイン支援を行っています。認知工学(認知心理学)、行動経済学、HCD、デザイン思考、デザインシステムなど、UXデザインの実践に不可欠な知識を深く習得し、関連資格も取得しています。これら専門知識を活かし、UXデザインをより深く、そして楽しく学ぶことができるよう、初心者の方にもわかりやすく解説することを得意としています。

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