3日目:情報アーキテクチャ

ワークショップ

情報アーキテクチャは、簡単に言うと「情報を整理して、みんながわかりやすく、探しやすくする方法」のことです。

例えば、図書館を想像してみてください。図書館にはたくさんの本がありますね。もし、本がバラバラに置かれていたら、読みたい本を探すのは大変です。でも、図書館では、本は種類ごとに分けられていたり、 筆者の名前順に並べられていたりするので、読みたい本を簡単に見つけることができます。

情報アーキテクチャは、図書館の本の並べ方のように、ウェブサイトやアプリの中にある情報を整理して、みんなが使いやすいようにする方法なのです。

もう少し詳しく説明しますね。

  • 情報を整理する: ウェブサイトやアプリには、たくさんの情報があります。例えば、写真、文章、動画などです。これらの情報を、わかりやすいようにグループ分けしたり、順番に並べたりします。
  • わかりやすくする: 情報が整理されていると、どこに何があるのかがすぐにわかります。例えば、ウェブサイトのメニューがわかりやすければ、見たいページにすぐにたどり着けますね。
  • 探しやすくする: 情報を探す方法はいくつかあります。例えば、キーワードで検索したり、カテゴリーを選んだりすることです。情報アーキテクチャは、これらの方法で情報が探しやすくなるように工夫します。

情報アーキテクチャがしっかりしているウェブサイトやアプリは、使いやすくて、目的の情報にすぐにたどり着けます。逆に、情報アーキテクチャが良くないと、どこに何があるのかわからなくて、迷子になってしまうかもしれません。

つまり、情報アーキテクチャは、みんなが情報を使いやすくするための、とても大切な考え方なのです。

さらに、情報アーキテクチャを構成する要素として、以下のようなものがあります。

  • 戦略: ウェブサイトやアプリを作る目的や、誰に使ってほしいかなどを考えます。
  • 要件: どんな情報が必要か、どんな機能が必要かなどを考えます。
  • 構造: 情報をどのように整理して、どのように配置するかを考えます。
  • 骨格: 情報を表示するためのデザインや、操作方法などを考えます。

これらの要素をバランス良く考えることで、使いやすいウェブサイトやアプリを作ることができます。

情報アーキテクチャは、ウェブサイトやアプリだけでなく、お店の商品陳列や、イベントの案内など、様々な場面で役立つ考え方です。情報を整理して、みんなが使いやすくすることは、とても大切なことなのです。

松岡 号介

人はなぜその行動を選ぶのか?――そんな問いへの好奇心から、使いやすさだけでなく「選ばれる体験」をデザインしています。HCD-Net認定人間中心設計専門家/行動経済学1級。感性と論理のあいだを行き来しながら、UIの美しさとUXの納得感を両立させる設計を心がけています。2025年4月からは慶應義塾大学通信課程で哲学・心理・社会を学び直し中。デザインと人間理解を深め、より本質的な価値提供を目指しています。

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松岡 号介

人はなぜその行動を選ぶのか?――そんな問いへの好奇心から、使いやすさだけでなく「選ばれる体験」をデザインしています。HCD-Net認定人間中心設計専門家/行動経済学1級。感性と論理のあいだを行き来しながら、UIの美しさとUXの納得感を両立させる設計を心がけています。2025年4月からは慶應義塾大学通信課程で哲学・心理・社会を学び直し中。デザインと人間理解を深め、より本質的な価値提供を目指しています。

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