HCD-Net 認定人間中心設計専門家及びスペシャリスト認定試験【A7】

HCD-Net認定試験

ユーザー調査データや分析結果および構想・提案したユーザー体験を用い、ユーザー要求仕様として表現できること。また、それらに対し適切な優先順位、評価指標を設定できること
*具体的なシステムに対する要件定義ではなく、ユーザーが実現したい内容、解決したい課題についての記載が求められる
*顕在化している要求だけでなく、ユーザーの本質的要求(潜在的要求)についても抽出できていることが期待される
アウトプットの例:ユーザーシナリオ、ユーザー要求仕様書、コンセプトシート、利用品質メトリクス、アクセシビリティを考慮し拡張したペルソナなど

A7. ユーザー要求仕様作成能力(基本コンピタンス)

みんなが使いやすいシステムを作るために、探偵になろう!🔎

みんなが「使いやすい!」と思えるシステムを作るのは、とっても難しいことなんだ。

例えば、みんなが大好きな公園のすべり台を想像してみてね。

  • 小さい子は、階段が怖いかもしれない。
  • 足の速い子は、もっと長いすべり台がいいかもしれない。
  • 車いすの子は、すべり台まで行く道がないかもしれない。

みんなが楽しく遊べるように、どうしたらいいかな?

そのためには、みんなの声を聞いて、よく観察することが大切なんだ。

名探偵になろう!

みんなが使いやすいシステムを作るために、名探偵になって、色々なことを調べよう!

  1. 🔎 ユーザー調査: 公園で遊ぶみんなに、インタビューしてみよう!
    • 「どんなすべり台が好き?」
    • 「どこが使いにくい?」
    • 「他にどんな遊びがあったら嬉しい?
  2. 📊 分析結果: インタビューで聞いたことを、わかりやすくまとめてみよう!
    • 「小さい子は、階段が低いすべり台が好き」
    • 「足の速い子は、スピードが出るすべり台が好き」
    • 「車いすの子は、みんなと一緒に遊びたい」
  3. 💡 構想・提案: みんなが楽しく遊べる、新しいすべり台を考えよう!
    • 小さい子も安心な、階段が低いすべり台
    • 足の速い子も満足な、長いすべり台
    • 車いすの子も遊べる、スロープ付きのすべり台
  4. 📝 ユーザー要求仕様: 新しいすべり台の設計図を作ろう!
    • 階段の高さ、すべり台の長さ、スロープの角度などを詳しく書く
    • みんなが安全に遊べるように、必要なルールも書く
  5. 📊 評価指標: 新しいすべり台が、本当にみんなに喜んでもらえるか、どうやって調べる?
    • 何人の人が遊んでいるか数える
    • みんなにアンケートをとる
    • 怪我をする人がいないか確認する

本当の気持ちを見つける🔎

時には、言葉にできない気持ちもあるよね。

例えば、「すべり台が怖い」と言っている子がいたら、本当は「一人で滑るのが怖い」のかもしれない。

名探偵は、そんな隠れた気持ちも見つけることが大切なんだ!

わかりやすくまとめよう!

調査した結果や考えたことは、みんなにわかりやすく伝えよう!

  • ユーザーシナリオ: ある子が、新しいすべり台で楽しく遊ぶ様子を、お話のように書く
  • ユーザー要求仕様書: 新しいすべり台の設計図を、わかりやすく表や図を使って書く
  • コンセプトシート: 新しいすべり台のアイデアを、絵や写真を使ってわかりやすく説明する

みんなに優しいシステムを!

名探偵の仕事は、みんなが使いやすいシステムを作ること。

そのためには、

  • 優先順位: どの問題を先に解決するのか、順番をつける
  • アクセシビリティ: 誰でも使いやすいように、色々な人のことを考える

ことが大切なんだ!

さあ、名探偵になって、みんなが笑顔になれるシステムを作ろう!😄

松岡 号介

人はなぜその行動を選ぶのか?――そんな問いへの好奇心から、使いやすさだけでなく「選ばれる体験」をデザインしています。HCD-Net認定人間中心設計専門家/行動経済学1級。感性と論理のあいだを行き来しながら、UIの美しさとUXの納得感を両立させる設計を心がけています。2025年4月からは慶應義塾大学通信課程で哲学・心理・社会を学び直し中。デザインと人間理解を深め、より本質的な価値提供を目指しています。

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松岡 号介

人はなぜその行動を選ぶのか?――そんな問いへの好奇心から、使いやすさだけでなく「選ばれる体験」をデザインしています。HCD-Net認定人間中心設計専門家/行動経済学1級。感性と論理のあいだを行き来しながら、UIの美しさとUXの納得感を両立させる設計を心がけています。2025年4月からは慶應義塾大学通信課程で哲学・心理・社会を学び直し中。デザインと人間理解を深め、より本質的な価値提供を目指しています。

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